Oculus for Businessヘッドセットの基本的な利用方法について説明します。
Oculus for Businessヘッドセットの内蔵バッテリーを長持ちさせるには、不使用時にデバイスの電源を完全に切ることをおすすめします。これは、Questを持ち運んだり、一定時間バッグやケースに入れて持ち歩いたりする場合に特に重要です。
Oculus for Businessヘッドセットの電源を切り、バッテリーの消費を抑えるには:
ヘッドセットにメニューが表示されるまで、電源ボタンを3秒間長押しします。
メニューから[シャットダウン]を選択します。
これで、誤って電源ボタンを押したり、誤って装着中であると検出されたりして、デバイスがフルパワーモードに戻ることがなくなります。
また、ヘッドセットの充電には同梱の充電器のみを使用すること、ヘッドセットの使用中は充電を避けることをおすすめします。
ヘッドセットに不具合がある場合は、出荷時の設定にリセットすることができます。出荷時の設定にリセットすると、デバイス上のすべての情報が消去され、出荷時のデフォルト設定に戻ります。
出荷時の設定にリセットするには:
Oculus for Businessヘッドセットの電源をオフにします。
電源ボタンと音量(-)ボタンを、ヘッドセットに起動画面が読み込まれるまで同時に長押しします。
ヘッドセットの音量ボタンを使って[出荷時設定にリセット]をハイライト表示し、電源ボタンを押します。
ヘッドセットの音量ボタンを使って[はい]をハイライト表示し、電源ボタンを押します。
電源ボタンを押して選択内容を確認してから、ヘッドセットを出荷時の設定にリセットします。
リセットした後でヘッドセットの電源が入らなくなった場合は、電源ボタンを30秒間押し続けてください。
Oculus for Businessヘッドセットに問題が発生した場合は、再起動すると問題を解決できることがあります。デバイスを再起動するには:
電源ボタンを長押しして、シャットダウンオプションを表示します。
コントローラーで[再起動]を選択して、デバイスを再起動します。
Oculusヘッドセットのシリアル番号は、ヘッドセットのストラップ、コントローラー、Oculus購入時のパッケージに記載されています。
ヘッドセットのシリアル番号を見つけるには:
右側のストラップアームをレンズからゆっくりと後ろに引くと、14桁の英数字のシリアル番号を確認できます。
ヘッドセットストラップを緩めに設定してある場合は、ストラップを後ろに引っ張らなくてもシリアル番号が見えていることがあります。
コントローラーのシリアル番号を見つけるには:
コントローラーのバッテリーカバーを水平にスライドさせて取り外します。
バッテリーカバーの内側の端にシリアル番号が記載されています。
Oculus for Businessパッケージのシリアル番号を見つけるには:
Oculus for Businessのボックスの外側に、バーコードが印刷されている白い小さなステッカーがあります。
バーコードの下にある、S/Nに続く14桁の英数字がシリアル番号です。
職場にOculus Questを導入する際には、衛生と安全に関するベストプラクティスを周知することが重要です。感染性の症状がある方とのヘッドセットの共有はおやめください。Oculusデバイス使用時の健康と安全について、詳しくはこちらをご覧ください。
新型コロナウイルス感染症などの感染性の症状に関してアドバイスが必要な場合は、お住まいの地域の保険・衛生機関や世界保険機関のガイダンスに従うことをお勧めします。
通常の損耗や物理的損傷は製品保証の対象外となります。
ヘッドセットを使用したり、共有の機器を扱ったりする前には、手を洗ってください。クリーニングをするときはニトリル手袋を着用し、一度使用した手袋は廃棄してください。クリーニングをするたびに、よく手を洗うか、手指消毒剤で消毒してください。
デバイスは、使用のたびに研磨剤を含まない抗菌ウェットティッシュでクリーニングしてください。クリーニング製品としては、Wexford Cleancide、Lysolなどのウェットティッシュをおすすめします。これらの製品を使用する際は、表面をしっかり濡らしてください。表面が10分程度濡れたままになるようにします。機器を自然乾燥させた後、乾いたマイクロファイバークロスで残ったクリーニング剤を拭き取ります。
接眼部を拭き取ることができないデバイスの場合は、バリアマスクを使用します。使用の合間に、上記のガイドラインに従ってデバイスをクリーニングしてください。バリアマスクは使い終わったら毎回交換、廃棄してください。
ヘッドセットのレンズの汚れを取るには、光学レンズ用の乾いたマイクロファイバー製の布を使用します。液体、アルコール系、化学薬品系の洗剤は使用しないでください。
レンズの中心から円を描きながら外側に向かってゆっくりと拭いていきます。
注: アルコール系のウェットティッシュは、レンズを損傷する可能性があるので使用を避けて、レンズ以外の部分にのみ使用してください。使用する際には注意が必要です。
Oculus for Businessヘッドセットは丁寧に取り扱い、安全な場所に保管してください。通常の損耗や物理的損傷は製品保証の対象外となります。
Oculus for Businessヘッドセットを安全に保管するためのポイント:
ヘッドセットは直射日光の当たらない所に置いてください。レンズやディスプレイが劣化する可能性があります。ヘッドセットを直射日光に当てると、1分足らずで回復不能な損傷を受ける可能性があります。
ヘッドセットをとがったもの(例: ケーブルの先端、鍵)のそばに置かないでください。レンズに傷が付く可能性があります。
ヘッドセットを調整したりストラップを締めたりする場合は、ヘッドセットやストラップを丁寧に扱ってください。 破損する可能性があります。
電源アダプターに接続しているときや充電中はヘッドセットを使用または装着しないでください。
故障や破損を防ぐために:
極端に高温になる場所(例: 車内)にヘッドセットを放置しないでください。
熱源(例: ストーブ)のそばにヘッドセットを放置しないでください。
ペットや幼児の手の届く所にヘッドセットを放置しないでください。
ヘッドセットのそばで飲食や喫煙をしないでください。
ヘッドセットを使用しないときは、安全な場所に収納してください。
ヘッドセットを装着するには:
サイドストラップ、上部ストラップの順に緩めます。
後頭部側からヘッドセットを装着します。
後頭部にしっかりと当たるまで背面ストラップを引きます。
眼鏡をかけている場合は、顔の方からヘッドセットを装着します。
サイドタブ、上部ストラップの順に締めます。
ストラップをきつく締めすぎないようにしてください。ヘッドセットは、 顔や頭を強く締め付けることなく、 快適な状態になるように装着してください。
ビューを調整するには:
ヘッドセットの両側を手で押さえながら、ゆっくりと上下に動かし、画像が鮮明に表示され、ヘッドセットの装着感がよくなる位置に調整します。
眼鏡を着用する場合は、Oculus for Businessヘッドセットの度付きレンズの詳細を確認するか、Oculus for Businessヘッドセットを使用する前にヘッドセットに眼鏡スペーサーを挿入してください。
ヘッドセット内の画像が不鮮明な場合は、画像が鮮明になるまで左手の親指でヘッドセットの左下にある画像スライダーを左右に動かします。
眼鏡をかけたままOculus for Businessヘッドセットを装着する場合は、お使いの眼鏡のフレームの幅と高さが以下のサイズ以内であることをご確認ください。
幅: 142mm以下
高さ: 50mm以下
眼鏡が適切なサイズであることを確認したら、ヘッドセットに眼鏡スペーサーを挿入してフィット感を高めます。
眼鏡スペーサーを挿入するには:
レンズリングを指で静かに取り外し、脇に置きます。
ヘッドセットを平らで清潔な場所に下向きで置きます。
ヘッドセットを片手で持ち、レンズリングの外側の端から引き上げて緩めます。もう片方のレンズリングで同じ手順を繰り返します。
接顔パーツを取り外します。
眼鏡スペーサー を挿入し、スペーサーをゆっくりと押します。
眼鏡スペーサーが正しく取り付けられていれば、ヘッドセットから簡単に動いたり落ちたりしません。
接顔パーツを挿入します。
レンズリングを、 カチッと音がするまで指でゆっくりと押して元の場所に戻します。
眼鏡をかけたままヘッドセットを装着するには:
ヘッドセットのサイドストラップと上部ストラップを緩めます。
眼鏡の上に、 正面側からヘッドセットを装着します。
ヘッドセットを装着したままサイドストラップを締め、 上部ストラップを締めてヘッドセットを固定します。
眼鏡をかけたままヘッドセットを外すには:
サイドストラップと上部ストラップを緩めます。
両手でヘッドセットを前側に引き、取り外します。
「IPD」と「レンズ距離」は、ヘッドセットの調整と鮮明さについて説明するときによく使われる用語です。
IPDは、Inter Pupilary Distance(瞳孔間距離)の略語です。
レンズ距離は、ヘッドセット内の2枚のレンズ上で最も鮮明なスポットの間の距離を指します。
最も鮮明な画像を得るためには、レンズ距離がIPDとできる限り一致する必要があります。Questヘッドセットの最適IPDは56~70mmで、大人の95%に当てはまります。
自分のIPDを見つける
自分のIPDがわからない場合、検眼士に測定してもらうと最も正確です。
検眼士に測定してもらうことが難しい場合、多くの眼鏡販売店が自宅で正確なIPD値を測定できるオンラインやアプリベースのリソースを提供しています。
Quest 2 IPD
Oculus Quest 2でレンズ距離を変更するには、2つのレンズをゆっくりと寄せたり離したりして調整します。Quest 2にはレンズ距離の設定が3種類あります。
自分のIPDがわかっている場合、Oculusが提案するレンズ距離を以下で参照してください。
IPD範囲 | レンズ距離の設定 |
61 mm以下 | 1(最も狭い幅、58 mm) |
61 mm~66 mm | 2(中間、63mm) |
66mm以上 | 3(最も広い幅、68mm) |
これらはあくまでも参考値です。特に、ご自身のIPDが提案されている各レンズ距離設定の上限や下限に近い場合はご注意ください。ご自分にとっての最善の設定は、コンテンツが視点を導く位置やヘッドセットが顔に装着された位置など、毎回変化するものも含め、数多くの要素によって異なります。異なるレンズ距離設定も試してみて、画像の鮮明度が改善されるかを確認してください。
Quest IPD
Oculus QuestでIPDを変更するには、ヘッドセットの左下にあるスライダーをゆっくり動かします。左にスライドさせるとレンズの距離が広がり、右にスライドさせるとレンズの距離が近づきます。
付属のOculus Touchコントローラーは、ヘッドセットにすでにペアリングされた状態で出荷されています。デバイスのプロビジョニングの後、コントローラーのペアリングの問題が発生する場合は、ヘッドセットを再起動してみてください。これは以下の手順で行います。
ヘッドセットを装着して、ヘッドセット上部の電源ボタンをシャットダウン画面が表示されるまで押し続けます。
[再起動]を選択してヘッドセットを再起動します。
再起動したら、コントローラーのいずれかのボタンを押します。コントローラーの[A/B]ボタンや[X/Y]ボタンの上にあるインジケーターが点灯します。点灯しない場合は、個々のコントローラーに電池を正しく入れたことを確認してください。
TouchコントローラーとOculus for Businessヘッドセットを手動でペアリングすることもできます。コントローラーのペアリングは管理者が行うアクションなので、実行には管理者の暗証番号が必要です。
TouchコントローラーとOculus for Businessヘッドセットをペアリングするには:
ユニバーサルメニューから[すべて表示]を選択します。
管理者のPINを入力し、[スタート]を選択します。
[すべての設定を確認]を選択します。
[デバイス]タブで[コントローラー]を選択します。
[ペアリング]を選択してから、画面の指示に従ってペアリングの設定を行います。
1台のヘッドセットに同時に複数のTouchコントローラーをペアリングすることはできません。
.付属のストラップを使用すると、Oculus Touchコントローラーの使用中にコントローラーを手首に固定できます。
Oculus Touchコントローラーにストラップを取り付けるには:
いずれかのコントローラーを手に持ち、バッテリーカバーを親指で軽くスライドさせて緩め、磁石式の電池カバーを取り外します。
コントローラーの内側の端の開いたバッテリーコンパートメントの下に、円形の切り込みがあります。ストラップのプラスチックの端を、円形の切り込みの中央にある小さな穴に通します。ストラップを正しい場所に取り付けると、プラスチックのパーツが穴の中にすっぽり収まります。
ストラップのひもを下にスライドさせ、コントローラーの下部にあるストラップの切り込みにはめます。正しくはまると、ステップ1で取り外したバッテリーカバーの邪魔にならなくなります。
カチッと音がしてコントローラーにぴったり重なるように、磁石式のバッテリーカバーを所定の位置にスライドさせて戻します。
ストラップを引き下げて、コントローラーにしっかりと取り付けられており、バッテリーカバーが外れたりしないことを確認してから、使用してください。
Quest 2のヘッドストラップは薄い色味のため、ヘアカラーが色移りすることがあります。色移りした場合には、ヘッドストラップを洗うことができます。
Quest 2からヘッドストラップを外します。
ヘッドセットの正面でストラップのマジックテープをはがします。
ヘッドセットの横から片方の硬質のアームをゆっくり外します。
外した硬質のアームから上部ストラップを外します。
水と石けんでヘッドセットのストラップを洗います。
ヘッドセットのストラップは自然乾燥させます。ドライヤーは使用しないでください。
Quest 2にヘッドストラップを装着しなおす
外しておいた硬質のアームにヘッドストラップの後ろ側のループを通します。
ヘッドストラップを元の位置まで後ろに動かし、サイドストラップの間の中心にくるようにします。
ヘッドセット上部にあるプラスチックのループにストラップのマジックテープ部分を通します。
フィットさせるための上記の手順に従い、ヘッドセットが顔に軽く接し、画像がはっきり見えるまで調整します。
Oculus Quest 2とバッテリー付きEliteストラップはいずれも「最適化されたバッテリー充電」を活用しています。最適化されたバッテリー充電では、複数の要素を考慮して、充電と利用の全体的な体験を最適化します。つまり、利用中いつでもバッテリーがフルに充電されているわけではありません。
Oculus Quest 2のバッテリーを長持ちさせたいとお考えでしたら、Quest 2バッテリー付きEliteストラップの購入をおすすめします。このアクセサリの硬いストラップと重量を分散させる後部のハンモックにより、Quest 2のフィット感と快適さが高まり、Quest 2をより長時間プレイできるようになります。
バッテリー残量のモニタリング
Quest 2でバッテリー付きEliteストラップを使うと、ヘッドセットの横にあるLEDなどのメインのバッテリーステータスインジケーターとヘッドセット内に表示されるメインのバッテリー残量は、Quest 2とバッテリー付きEliteストラップの合計のバッテリー残量を表示します。VR内でヘッドセットの電源アイコンを選択すると、ヘッドセット内部のバッテリーとEliteストラップのバッテリーの充電残量を別々に示す詳しいバッテリーステータスが表示されます。
Quest 2のLEDの色をモニタリングするのに加えて、VR内でも以下の方法でバッテリー残量を確認できます。
ヘッドセット内のユニバーサルツールバーにバッテリー付きEliteストラップとヘッドセットの合計バッテリー残量が表示されます。ヘッドセットのアイコン がバッテリー付きEliteストラップを使用しているヘッドセットのアイコン に置き換わります。アイコンにマウスを重ねることでヘッドセットとバッテリー付きEliteストラップのバッテリー残量を確認することもできます。
いいえ。バッテリー付きEliteストラップとOculus Linkケーブルを同時に使うことはできません。ストラップはQuest 2に付けたままにできますが、Linkケーブルを使用するには、EliteストラップのUSB-Cケーブルをヘッドセットから外し、Linkケーブルを接続する必要があります。
はい。ヘッドセットとバッテリー付きEliteストラップを組み合わせたときのバッテリー残量が状況に応じてどのような動きをするのか、以下に例を示します。
Quest 2内部のバッテリーは充電が完了し、Eliteストラップのバッテリーはまだ充電中の場合、ステータスインジケーターはデバイスが充電中であることを示します。
EliteストラップのバッテリーがQuest 2に接続されると、ヘッドセットのLEDが5秒間点灯します。
両方のバッテリーが完全に充電されると、LEDは緑色に変わります。
Eliteストラップからヘッドセットに電力が供給されているときは、LEDがオレンジ色に変わります。
EliteストラップがQuest 2の電源アダプターに接続され、充電が開始されない場合、5秒後にLEDは電力の消費を抑えるために消灯します。充電されている場合、LEDは点灯したままになります。
Quest 2はバッテリー付きEliteストラップの電力を使いきってから内部のバッテリーを使い始めます。
Quest 2とEliteストラップの合計バッテリー残量が10%を下回った場合、Quest 2のLEDはバッテリー残量の低下を示すため赤色に変わります。両方のバッテリー残量が再度10%を超えるか、ヘッドセットがオフになるまで、赤色のままになります。
バッテリー付きEliteストラップを充電するには、Quest 2ヘッドセットに同梱されていたUSB-C充電ケーブルと電源アダプターのみを使用することを強くおすすめします。別の充電器を使用するとバッテリーやヘッドセットを損傷する恐れがあります。